少年犯罪から思うこと

2016.03.26 02:35|仕事
最近,ようやく仕事が一段落して,「これで一息つけるか(^ ^)」と思っていたところ,少年の刑事事件を受けることになり,今週はまた忙しくなった感じがあります(>_<)

少年の刑事事件の場合は,まず少年に面会するために少年鑑別所まで行かないといけないのですが,これが遠くて,事務所から往復3時間くらいかかってしまい,ほぼ半日潰れます(~_~;)

また,少年の両親に会ったり,少年が通う学校に行って,生徒主任や担任の先生に会ったりもするので,結構時間がとられます。

少年事件をやりたがらない弁護士は割といて,それは,これだけ労力を使うのに,報酬が安すぎるというのがあります。

確かに,少年事件って,ほぼ赤字事件のような気がして,少年事件ばっかり受けていると,事務所経営は破綻すると思います(>_<)

ただ,少年の場合は,今後の将来のことがありますし,大人の場合と違って,結構素直で,周りの環境が変われば立ち直れる子も割といたりするので,やりがいはすごくあるなあと思っています(^ ^)

少年事件をやっていて,難しさを感じることも多くあって,たとえば,少年にとって,親の存在とか家庭環境って,本当に大きく影響するので,両親には必ず会うようにしているのですが,両親からは,「もう少年院に行ってくれと思っています。」と言われたりすることもあります。

この結論だけ聞くと,「それって親の責任を放棄しているんじゃない?」とか思ってしまったり,「親の方にもやはり問題ありでは?」と思ってしまったりします。

しかし,そうは思っても,それは口にしないですし,両親の考えとか,今までの教育,子育てに対する批判的なことも極力言わないようにしています。

やはり,親の立場からしたら,「少年院に行ってくれ。」と考えるに至るまでは,色んな苦労があったはずで,息子が悪いことしたときに,相手に頭下げたりとか,学校に呼び出されて,先生にも謝ったりとかしたかもしれません。

また,何度も息子に注意したり,息子と向き合う時間を作って話し合ったりとか,そういう過程を経て,悩んだ末に,これ以上,非行が進む前に,少年院に行った方がいいという結論に達する場合もあります。

そういう親の立場とか,考え方とかに思い至ることなく,頭ごなしに,少年院に行った方がいいというのは無責任とか,今までの両親の問題点とか改善点を伝えたところで,それは反発を招くだけだなあと思います。

特に,少年の両親は,私より年上であることがほとんどなので,「若造弁護士に何が分かるんだ!子育ての苦労も知らずに!」みたいに思われる可能性はあるなと思っています。

少年の非行,犯罪は,家庭環境に起因することが多くて,両親にも改善してもらうべき点はあると思うのですが,両親を非難するような姿勢だったり,両親を悪と見なして,弁護士が言っていることが善であり正しいかのような態度は,対立を招くだけで,少年のための建設的な話はできないなあと,今回あらためて感じました(>_<)

両親の考えをこちらから否定するのではなく,両親のこれまでの努力にきちんと理解を示して,悩みを共有したうえで,話し合いをして,両親自身に,自分で問題点に気付いてもらった方が,よほどうまく行く気がしました。


話飛びますが,こういうようなことは,スピリチュアリズムの普及とかの場面でも,同じようなことがいえるのかなあと考えたりします。

極端かもしれませんが,たとえば,「スピリチュアリズムが絶対に正しくて,それを学び実践しようとしている自分が善で,唯物的な考えしか持っておらず,スピリチュアリズムとは無縁なあなたは悪,あなたは今持っている考えは捨てて,スピリチュアリストになるべき」,みたいな態度が少しでも出てくると,相手は,反発して,対立を招くだけじゃないかと思います。

人それぞれ,主義,主張,価値観があるわけで,それに少しも配慮したり,理解を示すこともなく,それを頭ごなしに否定して,悪とみなし,自分が持っている考えが善だという態度だと,やはり,聞く耳は持たれなくなると思います。

同じく,たとえば,「ビーガンである自分が善で,肉食をしているあなたは悪」みたいな態度では,ビーガンに対する理解もされないのかなあと思ったりします。

今まで子どもの頃から特に疑問視することもなくずっと肉を食してきた方からすれば,肉食を否定するのは,自分の今までの常識を覆されることで,それはそう簡単に受け入れられるものではないし,他人からいきなり悪者扱いされるのは,気分が悪いはずです。

相手の考え方に理解を示しつつ,話し合っているなかで,自分で気付いてもらうというのは根気のいることだと思いますが,目指すべきは,そういうことなのかなあと考えたりします。


だいぶ話が飛びましたが,少年とそれを取り巻く環境をどのように調整していくかを考えている過程で,やはり両親や,教師なども,それぞれ立場があり,考えがあり,価値観があり,そういうのをきちんと理解しようとする姿勢がない限り,信頼関係なんて築けないし,建設的な話し合いもできないなあと痛感したところです(^ ^)

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