怒りの念

2015.11.30 01:33|仕事

「あなたの心に怒りの念があるということは,それはあなたの人間的程度の一つの指標であり,進歩が足りないこと,まだまだ未熟だということを意味しているわけです。あなたの心から怒りや悪意,憎しみ,激怒,ねたみ,そねみ等の念が消えた時,あなたは霊的進化の大道を歩んでいることになります。」(『シルバー・バーチの霊訓(五)』(潮文社)96頁)


先日,法律相談を受けているときに,相談者から,「それって,結局,泣き寝入りしろっていうことですか!?」と言われました。

こういう言い方をされるときは,時々あります。たとえば,相談者が相手に損害賠償請求などの金銭請求をしたいという場合で,仮に,裁判を起こして,勝訴しても,相手方に収入も資産もないときは,強制執行しようとしても,差し押さえる財産がないです。

こういう場合,無いところからは取りようが無いので,裁判を起こしても回収の見込みがなくて,弁護士費用がかかってしまうだけですという説明をするのですが,そうすると,「結局,泣き寝入りなんですね。」というように相談者から言われてしまうのです。

それでも,納得しない相談者もいて,「何か他に方法はないんですか?」とか聞かれるのですが,他に手段がないことを伝えると,「それっておかしくないですか?」「相手が一方的に悪いのに,何でこっちが泣き寝入りしないといけないんですか?」と若干怒りだしたりします。

そして,「自分は相手からこんなことをされた。」ということを長々と話し出し,そのうえで,また「これで相手に何も請求でないっておかしいですよね?」と言われ,請求しても回収見込みがないことを再度こちらから説明し・・・の繰り返しになってしまうことがあります(~_~;)

こういうのが続くと,こちらもイライラしてきて,最後の方は言い方が少し強めになってしまったりして,反省しています。

冒頭に引用したシルバーバーチの言葉にあるように,怒りの念があるということは,まだまだ未熟であることの現れだなあと思いました(>_<)

法律相談の際中に,感情的になる相談者の方はまあまあいますので,その感情は否定せずに共感しつつ,それと同時にこちらは感情的にはならずに,相談者が納得するようにうまく説明,説得して,相談者に納得して帰ってもらう,というのが目標ですが,そのためには,まだまだ自分の進歩が足りないなあと思いました。

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コメント

No title

>法律相談の際中に,感情的になる相談者の方はまあまあいますので,その感情は否定せずに共感しつつ,それと同時にこちらは感情的にはならずに,相談者が納得するようにうまく説明,説得して,相談者に納得して帰ってもらう,というのが目標ですが,そのためには,まだまだ自分の進歩が足りないなあと思いました。

今は感情的になっていても日にちが経つことで諦めれることもありますよね。父が仕事上で損をしたとき、姉が、回収不能を「相手はどん底まで苦しみを味わっているから、その苦しみを、少しずつ皆で肩代わりしてくださいよってことだよ。」と説明していました。その時の父の落胆ぶりは半端なかったですが、今ではすっかり忘れていますので、相談者さんがすぐに納得して帰ってもらわなくても大丈夫だと思います。

No title

確かに,時間が解決するというのはありますよね。
法律相談という限られた時間の範囲で,すぱっと納得することの方が少ないというのは,実感としてあります。
ただ,自分の説明の仕方がもう少しうまければ,ちょっとは感情も収まったのかなとか思ったりもしますし,怒ったり,泣き出したりと感情的な相談者を目の前にすると,少しでも納得して,肩の荷をおろして帰ってもらいたいなあというのはありますね。
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