法律相談は難しい

2015.10.24 00:10|仕事
法律相談をやっていて思うのは,自分の理想通りの法律相談をするのは,本当に難しいなあ,ということです。

弁護士になりたての頃,ベテランのボス弁護士が,「法律相談は,そう簡単にできるようにならない。きちんとした法律相談ができるようになるためには,10年は必要。」と言われたことを思い出します。

何が難しいかというと,法律相談が始まると,相談者は自分の話したいことをわーっと話しだすことが多いのですが,それは,法律的に意味のあることだけを話してくれるわけでは当然なく,法律的な解決には直接は関係しないこと,相談者の感想とか,感情論とか,噂レベルの話とか,そういったのが雑然と混ざっています。

そのなかで,意味のある事実を頭のなかで取捨選択して,法律的に意味のある事実をピックアップして,そこから法律的にどう解決するかを考えます。

そのなかで,「裁判例ってどうなってたっけ。」「この前似たような事案やったな。ただ,あの事案とはここが違うから,この事案はこうかな。」などなど,色々考えないといけません。

それを相談者の話を聞いたり,こちらから質問したりしながら,頭のなかで考えないといけないので,大変です(>_<)

弁護士は横柄とか,人の話を聞いてくれないとか聞くことがありますが,それは,弁護士が,相談者の話を聞きながら,法律的に意味のある話とそうでない話を取捨選択しているので,関係ない話をしだしたら,「これは関係ない。」と頭の中で意識的にか無意識にか考えていることによるのかもしれません。

相談者の気持ちとか感情論にきちんと共感しながら,一方で,法律的な解決はどうなるかを別の頭で考えつつ,法律相談の時間の範囲内で,一応の結論,相談者が納得するような筋道は示さないといけないというのは,本当に大変だなあと思います(>_<)

特に法律相談会とかになると,1人30分とかの制限時間で,次から次へと相談者が来るので,終わった後,へとへとに疲れます(T_T)

そう経験が多いわけでもない私のような場合,法律的にどういう解決になるかというところに頭を使う時間が長くなってしまい,相談者が感情論とか話し出している間に,「あれ,裁判例でどうなってたっけ。」とか考えたりしているので,それは相談者から見ると,「この弁護士,話聞いてないんじゃない?」とか,「自分の気持ちに寄り添ってくれない。」とかそういう風にも思われたりしているのではと反省したります。

もっともっと勉強をして,法的な解決がすぐに頭の中で整理できるようなれば,相談者の気持ちとかに配慮した法律相談ができるんじゃないかと思っています。

ついつい目の前の仕事に追われて,読もうと思って買った法律書が山積みの状態になっているのですが,理想的な法律相談に一歩でも近づくために,もっと努力しないとなあ,と思った次第です。


スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
プロフィール

spilaw

Author:spilaw
性別:男性
年齢:30代
職業:弁護士
座右の書:『シルバー・バーチの霊訓』

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR