離婚と子ども

2015.09.05 02:42|仕事
最近では,日本でも離婚率が増加し,3組に1組は離婚する時代なので,離婚に関する法律相談は結構多いです。

日本の法律だと,離婚後の親権は,単独親権制度をとっているので,離婚する際に,父親と母親のどちらが子どもの親権者になるかを決めないといけないです。

そのため,子どもを巡る熾烈な争いとなったりしますが,そういう事件を担当していると,弁護士側も疲弊してきます(~_~;)

たとえば,妻と小学生の子どもが家から出て行き,夫とは別居して,既に妻側から離婚裁判が起こされているケースで,夫が子どもの下校途中を狙って子どもを連れ去り,それを知った妻が警察に通報して,警察署で話し合いとなり,弁護士もそこに駆けつけて間に入る・・・,といったよう感じで,まさに子どもの奪い合いに発展する場合もあったりします。

こういう場合,子どもがすごく不安定な状況に置かれてしまって,子どもの心理面に深いキズを負わせてしまってるんじゃないかと考えたりします。

離婚事件を担当していると,「一番可哀想なのは子どもだな・・・」と思うことが本当多いです。

私は,少年の刑事事件も,年に数件は担当するのですが,今まで関わった案件は,ほぼ例外なく,家庭環境に問題があり,両親が離婚しているケースも多かったです。

母親が浮気をして家を出て行き,残された父親と子どもで生活していたものの,父親は仕事が忙しく,子どもが家で1人でいることが多かったケース,両親が離婚し,母親が親権者となったものの,母親の精神面が不安定で,母親が自殺未遂などを起こしてしまい,子どもが取り残されてしまっていたケースなどなど・・・。

家庭環境というのは,両親の財力とか社会的地位とかではなくて,両親から愛情を持って育てられる環境にあったかですね。

子どもにとって,両親から無償の愛を受け続けて育つというのは,本当に重要だと思います。

子どもの頃に親から愛された経験があってこそ,今度は他人に愛を与えていくこと(利他愛)に発展していく気がします。

離婚をきっかけに,片方の親から愛情を受けられない状態になってしまうと,子どもが愛情不足の状態になり,成人してからも「自分が愛されたい」という願望が強く,「他人を愛する」という利他愛になかなか結びつかないと思います。

なので,離婚するにしても,両親から十分に子どもが愛情を受けられるように,同居していない親と子どもとの交流を継続させていくことが大切だと思います。

弁護士ができることには限界がありますけど,離婚事件を担当するなかで,子どもの今後の健全な成長という視点は,常に持っていたいなと思った次第です。


離婚で壊れる子どもたち 心理臨床家からの警告 (光文社新書)
棚瀬一代
光文社
売り上げランキング: 13,074



スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
プロフィール

spilaw

Author:spilaw
性別:男性
年齢:30代
職業:弁護士
座右の書:『シルバー・バーチの霊訓』

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR