動物愛護運動家には女性が多い??

2015.07.18 03:42|アニマルライツ
最近,動物の権利などに興味が出てきて,情報収集したりしているのですが,ふと,「動物愛護運動家には,何か女性が多くない?」と感じました。

日本の動物愛護団体を見ても,NPO法人アニマルライツセンターの代表者は岡田千尋さん,NPO法人地球生物会議ALIVEの創設者は野上ふさ子さんで,いずれも女性です。

ペットを飼っていたり,動物への関心が高いのは,男性よりも,女性という漠然とした印象があったので,特にそれ自体に違和感はないのですが,何で女性は,男性より,動物への愛着が強いのだろうと思いました。

この点について,動物への態度における性差を分析している下記の本が,参考になりそうです。


ぼくらはそれでも肉を食う―人と動物の奇妙な関係
ハロルド ハーツォグ
柏書房
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「ほとんどあらゆる草の根の動物保護運動のなかで,女性は中心的な役割を果たしている。アメリカの二大愛護団体,『アメリカ動物虐待防止協会(ASPCA)』と『アメリカ動物愛護協会(HSUS)』では,職員の85%を女性が占めている。」(同書175頁)


これはアメリカの話ですけど,やはり女性が圧倒的に多いんですね。

著者は,動物に対する態度の男女差に関する何百という論文を読んで,下記の結論に達したようです。

「ひとつは,原則として女性は男性に比べて動物に弱いこと。もうひとつは,・・・(省略)・・・。極端な例に目をやるときはじめて,大きな性差が出てくる-つまり,動物愛護運動家と,動物虐待者だ。」(同書184頁)



著者によると,動物の福祉を気にかける傾向は,女性の方があるけど,男女でそれほど大きい違いはないとのことで,これは意外でした。

しかし,両極の立場にいる人,具体的には,動物の権利支持側は圧倒的に女性が多いのに対して,アンチ動物側には,はるかに男性が多いということらしいです。

では,その原因って何なんでしょう??

「要するに,わたしたちとほかの生物種の交流における男女差は,政治的,文化的,進化的,生化学的な要因を力いっぱい混ぜ合わせた結果なのだ。」(同書186頁)



同書は,こういう風に結論づけていて,これは何とも腑に落ちない感じです(~_~;)

動物人類学の第一人者の著者でも,これが原因だというように,一つに決められないんでしょうね。

多分説明の仕方としては,色々あって,同書でも紹介されてますけど,「かわいらしい動物は,女性ホルモンと同じ効果を女性にもたらす」からとか,「女性も動物も男性に搾取された被害者だから,男性に比べて動物に共感しやすい」とか,「狩猟は人類のあらゆる社会において男がやるものだと決まっている」から,などなど。

同書は,動物に対する態度の男女差だけでなく,「ソファにはネコ,皿には牛 - 人はみんな偽善者?」とか,色々なテーマをおもしろく取り上げていて,オススメです(^ ^)


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