ジョン・ティルストン『わたしが肉食をやめた理由』

2015.07.06 00:10|書籍紹介

わたしが肉食をやめた理由 (いのちと環境ライブラリー)
ジョン ティルストン
日本教文社
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「『ねえママ,これは牛さんのどこのお肉?』子供のそんな質問をきっかけに,バーベキュー好きの一家はベジタリアンになっていった…。食生活が私たちの環境・健康・倫理に与える影響を中心に,現代社会で菜食を選び取ることの意義を綴った体験的レポート。」



本書のこの紹介文に惹かれて,読んでみました(^ ^)

著者はベジタリアンになったものの,ディナー・パーティーなどでベジタリアンである理由を周りの人にきちんと説明できなかったことが,本書の執筆の動機だったようです。

原題が,『How to explain why you’re vegetarian to your dinner guests』で,直訳すると,『あなたがなぜベジタリアンであるかをあなたのディナー・ゲストに説明する方法』なので,この方が内容に合ってますね。

本書は,『わたしが肉食をやめた理由』となっていますが,著者は,確固たる理由があって,肉食をやめたというよりかは,子どもの何気ない言葉と妻の影響で肉食をやめたけど,それを周囲にうまく説明できなかったので,肉食をやめる理由を色々調査してみたという感じです。

著者は,金融アナリスト・ジャーナリストだけあって,信用できる機関の統計情報などを根拠に客観的に分析していて,勉強になるところが結構あります(その分単調になっている部分がありますが)。

ただ,印象に残っているのは,そういった統計データではなく,下記の部分でした。

「牧場のそばを散歩していて牛のそばを通りかかったら,即座に本能的に思いやりの気持ちが戻ってくる。そうすると,どんな場合にも,もし出会うことがあれば,わたしは相手の動物を殺して食べることはできないと思い知る。単純にそれを延長すれば,ただ出会ったことがないからという理由で牛や豚を食べるわけにはいかない。
現在,多くの人が肉を食べられるのは,動物の死が自分と無関係になっているためだと思う。」(本書P144)



ベジタリアンになる前の私もそうでしたが,たとえば,牛丼とかトンカツを食べるときも,殺された牛や豚のことを想像するなんてないですし,そこまで思い至りません。

しかし,食べようとしている牛丼やトンカツと,牛や豚の死が無関係ではなく,それらが結びついてしまったとき,急に食べる気が失せます。

たとえば,牧場で生きている牛と触れあった後,その牛を牛丼として目の前に出された場合,多くの人は,さっき触れあった牛のことを思い出してしまい,食べることができなくなってしまうと思います。

また,実際にはありえないですが,マグロの解体ショーみたいに,スーパーで牛を殺して,新鮮な牛肉ですと売り出しても,ほとんど買う人いないんじゃないでしょうか。

そうすると,肉を食べることができるかどうかは,その肉と動物の死を結びつけられるかどうかによる気がします。

なかなか普段の生活で,牛とか豚を身近に感じることはないですが,もっと身近な存在で普段目にしていれば,牛や豚への愛着がわき,食べることに抵抗が出てくると思います。

動物へもっと興味を向けて,愛着を持つようになれば,食肉と動物の死とが結びついていき,自然とベジタリアンに向かっていくんじゃないかなと思いました(^ ^)


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コメント

はじめまして

はじめまして。肉を食べても良い、むしろ食べたほうがよい、という社会の常識を覆すことが絶対に必要だと思います。動物は人間とともに、手と手を携えて進化していくパートナーであることを広めるために私も頑張りますので、どうぞ、利己的な欲望渦巻く法曹界であっても霊的真理を携えてご活躍下さい。リンク貼らせていただきますので、よろしくおねがいします。

Re

ちりりん様

コメントありがとうございますm(_ _)m

以前から,ちりりん様のブログを拝見して,勉強させて頂いておりましたので,コメント頂き,驚きました(>_<)

「利己的な欲望渦巻く法曹界」というのは,その通りかもしれないですね(笑)

私も,肉食が間違っていることをどうにか広めていきたいと思っています。

法律家として,人権を守るだけでなく,さらに動物の権利を守るための活動ができたらいいなと思っています。

また思うことなどありましたら,コメントよろしくお願い致しますm(_ _)m


No title

>「利己的な欲望渦巻く法曹界」というのは,その通りかもしれないですね(笑)

なんせ姉がspilawさまと同業者なもんで(笑)
法曹界にスピリチュアリズムの思想を浸透させるなんて考えもしませんでした。ですから、とても注目しています。
今後spilawさまの後に続く人もきっと現れるでしょう。
その方々のためにも、模範を見せて下さいね。また、コメントさせて頂きます。今後ともよろしくおねがいします。

No title

ちりりん様

お姉様,同業なんですね(^ ^)

一般的にはそれほど使われていない「法曹界」という用語をさらっと使っているのは,そういうことだったのですね(笑)

注目して頂いて,大変有り難い限りです。

模範になるような生活は全くしていませんが,そうなれればいいですね。

こちらこそ,よろしくお願い致しますm(_ _)m
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座右の書:『シルバー・バーチの霊訓』

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