相手に合わせる

2015.05.16 01:35|日常
法律相談にいらっしゃる方々は,それぞれ持っている法律知識の程度とか理解力とかが全く異なるので,各相談者に応じて,説明の仕方を変えることの重要性を最近感じているところです。

たとえば,相続に関する相談にしても,法律知識に詳しい方の相談になると,法定相続人が誰で,各自の法定相続分が何分の何で,さらに遺留分という法律用語も知っていて,「私の場合,遺留分を計算すると,この金額になるのですが,これで合ってますか?」というように,こちらの方が「いや~よく調べていらっしゃいますね!」と言いたくなるくらい知っている方もいたりします。

そういう方の場合,説明を大幅に省いて,本題にすぐ入ることができたりします。

一方で,「主人が先日亡くなってしまったのですが,どうしたらいいのか全く分からなくて・・・。」といったような相談で,そもそも相続人が誰になるのかなどについて知らない方の場合は,一から丁寧に説明していく必要があります。

ただ,相談を受ける弁護士側からすると,相手の知識や理解力に応じて,分からない方にはその都度詳しく説明するというのは,結構大変ですし,特に疲れていたり,忙しかったりすると,無意識に説明を省略してしまったりして,反省することがあります(>_<)

たとえば,破産申立ての事案で,「債権」「債務」「相殺」「免責」とかの用語は,説明せずに使ってしまったりするのですが,それだと相談者によっては分かりづらいと思います。

なので,「債務」については「借金」と言い換えたり,「免責」については「借金チャラになる」と言ったり,相談者に理解しやすいように変換するように心掛けています。

話は変わりますが,相手に合わせるというのは,霊的真理の普及にあたっても重要なことではないかなと思っています。

たとえば,シルバーバーチの霊訓を読んで,これを是非他の人に伝えたいと思っても,全くスピリチュアリズムに興味がなかった方に,いきなりシルバーバーチの霊訓を渡して読ませてみても,まだ受け入れられる段階にきていなくて,拒絶される可能性が高いと思います。

「スピリチュアリズムという用語を用いると人によっては,とくにその真意を知らない人にとっては,何やら不気味な感じを与えます。それよりも,大自然の法則-宇宙の物理的・精神的・霊的法則,まだまだ未開拓のままである人間の潜在的能力,表面下に存在する活動の世界,すなわち超自然界,人間のもつより繊細な能力-こうした広大な分野は“スピリチュアリズム”とか“霊媒現象”といった,誤解されやすい用語を用いなくても教えることができます。」(『シルバー・バーチの霊訓(二)』(潮文社)62頁)



なので,霊的なことに興味がない人に霊的真理を伝えたいという場合は,「スピリチュアリズム」とか「霊媒現象」とか誤解を招きやすい用語は極力使わずに伝える必要があるのではないかと思います。

「スピリチュアリズム」とかいう用語を聞いただけ,強い拒否反応を示す方は結構いますからね(>_<)

じゃあ,具体的に,どうやって分かりやすく言い換えて伝えるかというと,まだ考え中ですし,そう簡単ではないと思いますが,霊的知識の全くない方に,スピリチュアリズムの世界の専門用語?を使わずに,誤解を招くことなく分かりやすく伝えるという視点は重要なのではないかと,最近ふと思った次第です。


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コメント

No title

私も最近そのような考えに至り、なるべく引かれるような名称は伏して、あまりレッテルを貼られていない名詞を使うようにしています。

極端、ほのめかしくらいから徐々に小出しにしていくのが、「胃が受け付けない」という状態を軽減することが出来るのではないかと思います。

でも先生は勉強家であられますから、少し急ピッチにしました。申し訳ありません。こんなのでも何かのために役に立てれば本望です。

ご参考になられたら幸いです。
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職業:弁護士
座右の書:『シルバー・バーチの霊訓』

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