人の役に立つことの実際

2015.04.05 01:13|仕事

「私どもにとっては”人のために尽くすこと”が宗教の全てなのです。人のために生きる者こそ最も神に近い存在なのです。」(『シルバー・バーチの霊訓(二)』(潮文社)17頁)
「私たちが説く全教説の基調は”人のために己を役立てる”という言葉に尽きます。」(同書24頁)

  

ただ,人の役に立つと一口に言っても,それ自体抽象的というか,漠然とした言葉であるだけに,普段の仕事上とか生活上で,「これは人の役に立つ行為として,した方がいいのかな。」と考えてしまうことは,少なくないです。

動機が正しければそれでいいとはいっても,実際上どう対応するかは悩むところです(>_<)

たとえば,刑事事件を担当していると,警察署や拘置所で被疑者・被告人と何度も面会することになりますが,そのなかで,被疑者から,「どうしても寒いんで服を買って差し入れてくれないですか?」とか,「本を差し入れてくれないですか?」と言われることがたまにあります。

被疑者に家族とか友人とかがいれば,「いや~,それは家族(友人)にお願いして下さいね。」と断るのですが,被疑者に差入れしてくれる家族も友人もいないというケースもあります。

そういう場合の対応は,弁護士によってそれぞれです。

何人かの弁護士に聞いてみたところ,「いや,それは弁護人の仕事じゃないし,そこまでやってあげる必要ないんじゃない?」という答えが多かったです。

そこで,私はどう対応しようかと悩みました(~_~;)

確かに,弁護人の仕事じゃないと割り切って考えて,断るのも一つだと思います。

しかし,先ほどの「どうしても寒いんで服を買って差し入れてくれないですか?」というケースでいうと,面会室で実際に寒そうにしている被疑者を見て(実際にガタガタ震えている場合もあります。突然逮捕された不安感等の精神的要素も原因だと思いますが。),なかなか断れないですね(~_~;)

やはり,このケースは,暖かい服を差し入れてあげて,(身体的・精神的)寒さを和らげてあげるのが,いいんじゃないかと直観的に思います。

次に,「本を差し入れてくれないですか?」というケースですが,被疑者・被告人は,警察(検察)による取調べがないと,本当にやることがなく,何もしていないと,今後刑事裁判はどうなるんだろうとか,仕事は解雇されてしまうのではとか,家族はちゃんと生活できているだろうかとか,色んな不安が押し寄せてきます。

そういう気を紛らわすという意味で,マンガとか雑誌を差し入れてあげるというのは,ありだと思います。

ただ,私は,マンガとか雑誌等の娯楽系の本の場合は,断っています。

確かに,やることが無いとか,気持ちを紛らわしたいというのは,分かりますが,やはり自分がした罪に対してきちんと向き合って欲しいですし,今後同じ過ちを犯さないためにはどうしたらいいのかを自分なりに考えて欲しいということがあります。

ただ,被疑者が,将来について真剣に考えた末,勾留されている間,時間があるから,資格の勉強をして,釈放されたら,資格をとって,就職に役立てたいなどと建設的な考えができるようになる方も時々います。

そういう場合は,私としても是非応援したいという気持ちになり,資格の参考書を買って差し入れたりしています(今までは簿記の参考書とか差し入れたことがあります。)。

これらの対応が本当にいいのかどうかは分かりませんが,常に「人の役に立つ」という意識を失わないようにしたいです。

人の役に立つには,どうしたらいいのかとか,これが人の役に立つ行為といえるのか,などと考えること自体が,人の役に立つためのファーストステップだと思うので,人の役に立つということを真摯に考えて,自分なりに具体化していくことに努めていきたいです(^ ^)


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コメント

No title

拘置所ってそんなに寒いんですか…
肉体の健康を維持しながら、自己研さんに励むのが良いと思うので、衣服は差し入れ、マンガは差し入れないという判断は適切であると、私には思われます(ただしゲームの『逆転裁判』だけは別格ですけどね。今なら3DSで123がパックでお得ですよ~)。

もっとも真実は神様にしか分からない訳で、大いに悩むということはスピリチュアリストとして好ましい態度であると、私には思われます。

実践の問題は、今「小説家になろう」というサイトで私が書いちゃってます。でも今別のことをしていて、ちょっと止まってるんですよね。まぁ、今年度中には^^

Re

香月様

「逆転裁判」を結構おされますね(笑)

「小説家になろう」というサイトは初めて知りました。見てみようと思います。

No title

私は「スピリチュアルに目覚めた弁護士」の向こうに、成歩堂龍一の姿を見ているのです。だからあなたに興味を持ったのです。

私の意見はスピリチュアリストの間でも賛否が分かれる部分だと思いますよ。何しろ「世界平和など無い」なんて言っちゃってるんで。でも極まればそういうロジックになる筈なんです。

それを「オウム真理教だ」とか言って叩いてくる理不尽なのも居るんです。でも無差別テロをしたいとか、そういうことじゃないんです。私は浅はかな気休めに甘んじたくないだけなんです。
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