アラン・カルデック『天国と地獄』

2015.02.02 23:30|書籍紹介
天国と地獄―アラン・カルデックの「霊との対話」天国と地獄―アラン・カルデックの「霊との対話」
(2006/02)
アラン カルデック

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高級霊からの霊訓なるものは,難しくてよく分かんない,もう少し読みやすい霊からのメッセージはないか,という方にオススメなのが,アラン・カルデック『天国と地獄』(2006年,幸福の科学出版)です。

アラン・カルデック(1804年~1869年)の著作シリーズは,近代スピリチュアリズムの偉大な古典で,19世紀後半のヨーロッパで,400万部を超える大ベストセラーとなったそうです。

本書は,つい先日まで生きていた霊たちからのメッセージなので,私たち人間の感覚とあまり変わらず,その意味で読みやすさがあると思います。

肉体的に死んでから間もない霊たちなので,死亡直後のことについて,かなり具体的に書かれていて,興味深いですね(^ ^)

また,霊が置かれている境遇も色々で,霊界で幸福に暮らす霊,普通の心境の霊,苦しんでいる霊など,様々です。

幸福に暮らす霊によると,霊界での生活は,「筆舌に尽くしがたい幸福に満たされている」そうで(本書39頁),「どのような大詩人であっても描写できないような素晴らしい」生活らしいです(本書46頁)。

こういうのを読むと,思わず,「こんな霊界生活を早くしてみたい!」と思ってしまいますね(^ ^)

一方,苦しんでいる霊たちからのメッセージは,悲惨なもので,衝撃的な内容となっています。

たとえば,極端なエゴイストであった女性の霊クレールのメッセージは,なかなか生々しいです。

「あんたみたいに頭の悪いに人間に,絶対終わらない1日というものが,どれほど恐ろしいか,分かるもんですか!1日,1年,1世紀,どれも同じこと。時間なんて,はっきりしないし,季節もない。永遠によどんだ時間,まったく進まない1日。ああ,いやだ!いやだ!いやだ!のろのろした重苦しい時間が,鉛みたいにのしかかる。
ああ,苦しい!もういや!まわりにいるのは亡霊だけ。押し黙った,何にも関心のない影ばかりだわ。ああ,いやだ!」(本書145頁)



これは,壮絶ですね・・・。

エゴイストの末路がこんな境遇だと分かれば,地上にいる間に苦難に耐え,善の行いを積んだ方がよほど賢明と思えてきます。

本書の第3部は,アラン・カルデック自身による論考ですが,そのなかで,「死後の魂のあり方を示す法則集」と題して,第1条から第33条までの規定を並べ,これらが神の正義による法であるとしています。

このあたりは,医学博士で教育学者であったアラン・カルデックらしいというか,このように法則集としてまとめたがる(体系化したがる)のは,学者のさが何でしょうか。

条文としてきっちり整理されているのが,面白いです(^ ^)

シルバーバーチの霊訓なんかも,何か雑然と編集されているので,もっと体系化したらどうかとか考えたことはありますが,そうすると,体系化する過程で,人間の思考が介在して,霊訓の良さが削がれてしまう気がします。

学者とかが体系化して,霊訓の内容が整然と整理されると,無味乾燥になる予感がします。

シルバーバーチの霊訓は,その文脈から(この辺りは感覚的で表現しずらいですが)崇高さが伝わってくるような感じで,それこそが,読者の感動を呼ぶものだと思うので,結論としては,今のシルバーバーチの霊訓のような形でいい気がします。

先ほどのアラン・カルデックの法則集の話に戻ると,ある程度,スピリチュアリズムに理解がある人が読めば,頭が整理されていいのかもしれませんが,初見の人があの法則集だけ読むと,無味乾燥で,特に感銘を受けないと思います。

ただ,この本の構成からいって,霊からのメッセージを第2部で色々紹介したうえで,第3部の最後の方で,法則集として,まとめているので,これはこれでいいんじゃないかと思います。

アラン・カルデックの『天国と地獄』には,第2巻があるので,次回は,そちらをご紹介したいと思います(^ ^)

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Author:spilaw
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年齢:30代
職業:弁護士
座右の書:『シルバー・バーチの霊訓』

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