2016.04.09 01:10|書籍紹介
日本人の心のふるさと“かんながら”と近代の霊魂学“スピリチュアリズム”
近藤 千雄
コスモスライブラリー
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シルバーバーチの霊訓の翻訳者である近藤千雄先生の集大成ともいえる本書。

この本を買ったのは結構前ですが,読まずに放置していました(>_<)

スピリチュアリズムは実践が大事ですが,その基盤となる知識や理解を深めることも重要だなと思い,最近はシルバーバーチの霊訓以外のスピリチュアリズム関係の本をまた少しずつ読んでいます。

本書は,題名からして,かんながら(神道)とスピリチュアリズムを融合させるような近藤先生の思想体系が書かれているのかなあと期待しながら,読み始めました。

本書は,前半が神道の歴史や,日本人の源流・特徴とかが書かれていて,後半はもっぱらスピリチュアリズムの歴史について書かれています。

後半については,他の本でも知っている内容が多かったですが,前半の話は,あまり知らなかったので,勉強になりました(^ ^)

ただ,前半の神道の話と,後半のスピリチュアリズムの話が分断されているような感じで,スピリチュアリズムと神道の融合や,スピリチュアリズムの観点から神道を分析するといった論じ方ではなかったのが残念です(>_<)

そこは,近藤先生も認識されていて,本書の最後の方で,

「『かんながら』と『スピリチュアリズム』をテーマとしながら,両者を並べて説いたに過ぎない嫌いがある」(本書299頁)


と述べられています。

あと,前半の神道に関する記述のなかで,近藤先生の私見と思われる部分について,根拠が薄いと感じるところもありました。

ただ,これもおそらく近藤先生自身も認識されていて,そのためか,文末表現が「・・・と信じたいのである。」(本書34頁)とか,「・・・筆者はそのように想像している。」(本書51頁)など,弱い表現にしているんじゃないかなあと思いました。

何か批判的な感じになってしまいましたが,本書のまえがきで,

「西洋の著作に関わってきた私が次第に目覚めてきたのが,日本人の心の原点ともいうべき,≪かんながら≫,すなわち漢字が輸入されて以来≪神道≫と呼ばれるようになった霊的思想と,その物的表象としての≪神社≫のすばらしさである。」(本書1頁)


と書かれていたので,神道や神社のすばらしさや,スピリチュアリズムから見た神道とか,スピリチュアリズムと神道を融合した和製スピリチュアリズムとかについて,もっと踏み込んで論じて欲しかったという気がしました(>_<)

特に後半のスピリチュアリズムの歴史とかは,他書でも読んだような話なので,そこは省いて,神道とスピリチュアリズムの関係について正面から分析して欲しかったと思いました。

ただ,神道とスピリチュアリズムの融合とか,浅野和三郎先生の和製スピリチュアリズムというのは,スピリチュアリズム普及会さんのニューズレター13号で痛烈に批判されています。

ニューズレターも読んでみて,確かに分析的に検討されているなあと思いましたが,その分析が正しいのかどうかは,私の知識不足で正直よく分かりませんでした(~_~;)

そもそもニューズレターで批判されている和製スピリチュアリズムというのがどういうものなのか,浅野先生がどういう論じ方をしていたのかも,私自身,全く知りません。

もっと勉強しないとなあと痛感したところです(>_<)

私としては,スピリチュアリズムを普及したいという気持ちがあるので,そのためには,スピリチュアリズムがどういうものなのかをもっと理解する必要があると思いました。

神道とスピリチュアリズムを融合できるのかとか,そういう抽象論というか理論的問題にこだわり過ぎるのも問題だと思いますが,神道などと比較検討するなかで,スピリチュアリズムの理解も進むのかなあと思いました。

また,あれだけの功績を残された近藤先生が最終的に行き着いたのが,先ほどにも述べた神道や神社のすばらしさということだったので,神道にも興味が湧いてきたところがあります。

本書では,浅野先生の文献が結構引用されていて,近藤先生としては,浅野先生の和製スピリチュアリズムを発展させるような思想だったのかなあと思ったりします。

あれこれ書きましたが,本書は,神道やスピリチュアリズムの歴史について,コンパクトで分かりやすく書かれているので,その意味ではオススメの本だと思います(^ ^)

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Author:spilaw
性別:男性
年齢:30代
職業:弁護士
座右の書:『シルバー・バーチの霊訓』

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